骸ネクロのススメ
アンリミのグランプリが始まっています。
スカルフェインがお亡くなりになって台頭してきたのはウィッチとアグロネクロ。
ウィッチは超越型、疾走型、マイザー?型と種類は無限にありますが9割方スペルを超速で貯めることをギミックの主軸に置いています。
アグロネクロは強力な3コストを使いまわしてとにかく速攻で20点削り切るような形。ローテの強化版かと思いきやリソース面で脆く結局ミルティオを入れない場合もたついたら負け、という場面も多く初日こそ多かったものの今はほとんどマッチングしなくなりました。
他にもディオネOTKやダゴンOTK等いますがコンボ要素が強い且つコンボパーツが複数必要という問題点が大きく、守護1体に止められてしまうワンキルパターンが多いので非常に厳しいです。楽しいのは間違いないですが。
環境に超越という最上級のリミットを持つウィッチが存在する限り、除去を大量に積んだりコンシード対決に持ち込んだりということができないので攻撃的なアミュビショを除くビショの構築はメインメタに対して負けにいくに等しく、疾走系統の大量展開にも対応できないので使用に堪えないということになります。
骸ネクロの紹介をしますが、この前提があることで骸ネクロを使うことができるので環境によってはあっさり消えるデッキだということは先に言っておきます。
構築
◆採用カードを確定させるまでの思考の変遷
このデッキの勝利プランは骸早期起動からの4,5ターン目での中押し勝ちです。
その気になれば2,3ターンで狙うこともできなくはないですが、3ターンまでに起動するには骸の王をプリンセスナイトを使わずに持っていなくてはなりません。ハンドを大きく減らした上で骸しか立たない状況になると後続の動きに大幅な制限がかかるため運ゲーになりやすく確定除去1枚で崩壊します。
また、メインメタのウィッチには最も使われたくない虹の輝きが入っています。
2コスのアミュレットを戻されるだけで骸の3ターン起動はほぼ不可能になり、2回虹の輝きを撃たれると4ターンでも厳しくなってきます。
回し始めたとき最もネックなのが虹の輝きだと判明したのでこれに対抗するカードが何か無いかを探し始めます。
すると
お誂え向きなカードがありました。荒野の休息。
2パスすることなく、バウンスをスルーできてなおかつ0コストのアミュレットを抱えられるカード。骸が起動すれば割れてドローにもなるので無駄がない他、2点回復もアグロ等に非常に有効なので最高。
0コストで入るのが最も強力で、3ターン目に1コスアミュ、0ナテラ、2コスアミュと投げることで先攻であれば戻されても確実に2枚アミュレットが残せることになり返しに骸が起動する可能性が非常に高くなります。
また、0ナテラ+デッドメタルスターのアクセラで輝きを腐らせたまま3T骸着地もできます。
骸から割りたいカードランキング1位は間違いなく幽魂の棺であり、ウィッチ相手だとしてもキープしますが、2で絶対置けない矛盾を抱えている以上他でバランスを取らなくてはなりません。
骸が起動した後でしか役割を持てないフェイタルオーダーとネクロインパルスは1枚ずつ減少、ミラー以外で役割が乏しいデスブリンガーを不採用にし、荒野の休息と征伐の死帝を入れました。
棺まで上手くいったとして次は骸の横に並ぶフォロワーが重要になります。幽魂の墓守は自力で2コスアミュとなれるので多少出力不足でも3投は揺るぎません。
かといってスペルをこれ以上増やしても死を知るものや棺の葬送先が引けない可能性があるのでフォロワーが疾走以外にも必要になります。
ここで採用したいのはただ単に火力が高いのではなく、除去に対して耐性のあるカードが重要になります(単純に処理されると顔が削れないため)
冒頭言いましたが4,5ターン目で詰ませるのが重要です。骸起動でインパルスやフェイタル疾走で終了圏内まで押し込まなければなりません。
当初採用したのが虚無の堕天使・ルシフェルでした。
棺から出た場合非常に強く、対象にならず攻撃されないためほぼ処理されません。横に守護を並べても進化時効果で吹き飛ばされるので逆大手をかけられないならその時点で詰ませることが可能になります。
しかしデメリットも大きいです。墓地に葬送等で履歴が残るとフェイタルオーダーから疾走が確定でなくなってしまうのはフェイタルオーダーの出力を大きく下げかねないので致命的です。
また、除去の対象にならないというのも征伐の死帝も疑似的に除去耐性と除去強要能力を持っているので大して差がなく、フェイタルオーダーから出てきてもリッチ2体生むのは強力で棺から出てきたデッドメタルスターのリアニ先にもなるということで征伐が採用されました。
◆マリガン
先後対面関係無く単キープ
・骸の王(無ければプリンセスナイト)
ウィッチ以外
・ノーライフパーティ
後手セットキープ
・幽魂の棺+葬送先(ウィッチ対面は骸無ければ返すかも)
骸無いと話にならないので骸にアクセスできないなら他のカードは全部返す。ただ、骸があった場合、幽魂の棺・デッドメタルスター辺りは持っておきたい。先攻のアクセラ3体展開は3ターン骸起動に繋がらずとも強力なのでなるべく持ちたい。
ウィッチ対面
骸+休息、骸+デッドメタルはキープ。次点で骸+ドロソアミュ。
1コスアミュでも幽霊屋敷は返す。2枚引いたら死ぬので。
ちなみに下手にゴーストで顔削るといざ3ターン骸!ってしたときにアリステラとかいう意味不明な9点飛んできて負けうるから注意しましょう(1回やられた)
エルフ、アグネク対面
単キープ
骸の王、幽魂の墓守
セットキープ
骸の王+デッドメタル
プリンセスナイト+(1コスアミュ+2コスアミュ)orデッドメタル
骸は起動しないといけないものの、起動が4ターン目になると墓守か棺から守護疾走をセットで添えないともれなく死ぬので墓守は大事。3起動の目を作るためにデッドメタルも持つ。
ヴァンプの先攻上振れは割とどうしようもないので普通に1,2コスアミュ持っていいと思います。
ビショップ対面
骸の王(プリナイ)+2コス生き物生むアミュ
基本的にアミュレットビショである可能性が高いので、4ターン目を目途に強力な盤面を形成する方向でマリガン。コントロール系だったら死帝を棺から出せないと押し切るのは厳しめ。
ロイヤル、ドラゴン対面
ビショと同じ。というか相手無視でこっちが回ることを意識すれば良し。
◆他の細かい要点
・1コスアミュを1ターン目に置かない
置いて良かったことはほぼ無し。3の動きを円滑にするカード。
・天界への階段は基本マリガンで返す
複数枚絶対に引きたくないカード。持つのなら骸+デッドメタル+天界みたいな形で後続を獲得しつつ骸立てるパターンくらい。これも先攻じゃなければ弱い。
3投もしてるのはフォロワーの総量が少なすぎ&骸とプリナイがギミックにカウントされてて疑似スペル化してるから一度骸で補充して2射目で棺や墓守絡める動きとして入れざるを得ないから。
・ミラーに非常に弱い構築
ミラーは想定していません。デスブリンガー引かれるだけで不利になります。そこは割り切りましょう。
◆終わりに
かなり丸い構築に仕上がっているのと4ターン目に骸起動する確率は9割あるので、アグロ回すの疲れたって人は是非どうぞ。
ではでは今日はこの辺で~。